広告賞カレンダー

新聞広告賞

広告賞にも様々な形態があります。
ここでは、日本で唯一「新聞広告活動の全過程」を対象に選考する広告賞をご紹介します。

その名もズバリ「新聞広告賞」。
主催は「日本新聞協会」で、新聞と新聞広告の新しい可能性の開拓、企画、表現などの広告活動を顕彰することで、新聞と広告との発展に資することを目的に1981年創設されました。

部門は、「広告主部門」と「新聞社企画部門」の2部門で、媒体特性と新聞広告ならではの表現手法を活かした作品・活動を表彰しています。

受賞対象は、「広告主部門」は企画立案に当たった広告主企業、「新聞社企画部門」は、日本新聞協会会員新聞社の企画部門になりますので、クリエーティブ目線ではなく、「新聞広告」を制作する際の「回帰点」としてこの賞を捉えると、新しい表現領域を見いだすことに繋がるはずです。

では、「新聞広告賞」と、その主要受賞作についてご紹介いたします。

概要

選考基準は、以下の3点です。

  1. 新聞広告の新しい利用法や表現領域の開拓に成功した活動
  2. 新聞広告を使って広告目的に合った大きな効果をあげた活動
  3. 媒体の特性・機能を活用し、新聞と広告の発展に大きな貢献をした広告活動

部門/表彰

  1. 広告主部門
  2. 広告主(企業・団体)を対象に設けられたもので、目的にかなった活動を行った広告主を表彰
    ・新聞広告大賞1作品 賞状と副賞
    ・新聞広告賞5作品 賞状と副賞
    ・優秀賞10作品 賞状と副賞

  3. 新聞社企画部門
  4. 日本新聞協会会員新聞社を対象に設けられたもので、目的にかなう活動を行った新聞社の広告部門を表彰
    ・新聞広告賞5作品 賞状
    ・奨励賞5作品 賞状

審査・選考

審査は、中島祥文氏(アートディレクター・多摩美術大学名誉教授)と、一倉宏氏(コピーライター・クリエーティブディレクター)と、日本新聞協会広告委員会(64社 64名)が行います。

選考過程

  1. 第1次予備選考会
  2. 広告主部門の全作品のなかから、各委員がそれぞれ20作品を推薦

  3. 第2次予備選考会
  4. 75作品を第2次選考会の審査対象とし、30作品を選考分科会に上申

  5. 新聞広告賞選考分科会
  6. 広告委員会常任委員およびアートディレクターの中島祥文氏、コピーライター、クリエーティブディレクターの一倉宏氏・広告委員会常任委員64名採点で、各賞を決定

    また、日本新聞協会では「新聞広告クリエーティブコンテスト」も開催しています。

    受賞作品紹介

    ここからは、2016年に選ばれた各賞の主な受賞作品を紹介していきます。

    広告主部門・新聞広告大賞
    「Go!Beppuおおいたへ行こう!キャンペーン」(おんせん県観光誘致協議会)

    青空の下、湯気に包まれた別府温泉の風景と、「今の別府にとってお客様は(マジで)神様です。」の、一見フランクで明るく、しかし切実な願いが込められたキャッチコピーが印象的な作品です。
    2016年4月に起きた「熊本地震」の「風評被害の影響」から、来訪をためらう観光客を取り戻すために実施されたこのキャンペーンは、被災地の復興に向けたムードと相乗効果をもたらし、もう一度全国から別府温泉を訪れる人たちのきっかけのひとつとなりました。

    広告主部門・新聞広告賞
    ガリガリ君「値上げ広告」(赤城乳業株式会社)

    青空をバックに「値上げ」の歌の歌詞を白抜き文字で表示したものと、社屋前で会長や社長をはじめとした社員が頭を垂れている姿と組み合わせることで、25年間値上げしていなかったガリガリ君の値上げに対する苦渋の決断の中にも「ユーモア」や「遊び心」を感じさせる作品となっています。値上げという企業にとってのマイナスイメージを、反対にプラスに転換させ、ガリガリ君の売上アップに貢献しました。

    広告主部門・新聞広告賞
    第68回新聞大会記念企画(学校法人近畿大学)

    実在の学部長のアップの上に、「授業で発言しない学生は欠席です。本当に」の手書き風の文字が非常に印象的なこの広告は、グローバルに活躍する人材作りを目的として新設された国際学部に新たな生徒を集めるために、大阪版の読売新聞と朝日新聞、毎日新聞と日本経済新聞と産経新聞に掲載されました。

    掲載する新聞ごとに異なるクリエイターチームを作り、それぞれ違った広告を発表するという斬新なスタイルも話題となり、結果的に定員の17倍となる志望者を集めることになりました。

    広告主部門・新聞広告賞
    宝島社企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」(株式会社宝島社)

    とある名画をモチーフとした木々の緑に覆われた中で、女優の樹木希林さんが寝そべっている姿と、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーのコントラストが、見る人達に「生と死」を考えさせる作品となっています。

    平均寿命80歳を超える現代の日本にとって、「生き方」はもちろんのこと、「死に方」をイメージする時代の訪れを浸透させることにつながったのかもしれません。

    広告主部門・新聞広告賞
    AQUA100万台達成×ドラゴンクエスト30周年 全国コラボ新聞企画
    (株式会社トヨタマーケティングジャパン)

    次世代の自動車として注目を集めている、ハイブリッド車のAQUAの売上が100万台を突破したことによって実施されたこのキャンペーンは、発売から30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」のモンスターとのコラボレーションが話題となった作品です。

    巷にありがちな単なるキャラクターとの共演にとどまらず、ドラクエの初期に使用されていたフォントや、モンスターをイメージさせるようなナンバープレートなど、まるでドラクエの世界観の中で実際にAQUAが走っているかのような演出が、ドラクエファンの好奇心も刺激したのはもちろん、ハイブリッド車「AQUA」のさらなるアピールへとつながりました。

    新聞社企画部門・新聞広告賞
    北海道新幹線開業関連企画(北海道新聞)

    新たに開業された北海道新幹線を記念した新聞広告です。北海道民のすべてと新幹線開通の喜びをシェアすることを目的として作られています。写真に収められた4台の新幹線が格納庫から「今か、今か」と走り出しそうな雰囲気が感じられ、見る人によってはワクワクしている人の顔に見えるかもしれません。

    札幌と函館と東京に配布された街頭広告に、LEDランプで函館の夜景を表現する仕掛けも大きな話題となりました。

    新聞社企画部門・新聞広告賞
    平成青少年遣欧使節団派遣プロジェクト(河北新報社・営業局営業部)

    平成青少年遣欧使節団派遣プロジェクトは、1613年に当時の仙台藩当主の伊達”独眼竜”政宗の命を受けてヨーロッパに旅立った「慶長遣欧使節船」の派遣から400年を記念して行われました。

    宮城県の高校生の中から10人が選ばれ、スペインとイタリアに派遣されたこのプロジェクトは、2011年3月11日に起きた東日本大震災からの復興へとつなげる想いと、宮城県の溢れる魅力と相まって、地域貢献はもちろんのこと、次世代の育成という点においても多大なる効果を上げています。

    新聞社企画部門・新聞広告賞
    The Way~長崎新聞配達ルート・データマップ化プロジェクト
    (長崎新聞社・東京支社営業部)

    新聞が各家庭に配達員によって届けられる様子を視覚化させることで、日々当たり前のように感じられる「新聞を手から手へ」ということの価値を再発見させると同時に、社会における新聞の役割や使命を再確認するきっかけとなった作品です。

    全国2285人の配達員の日々の配達ルートをGPSで追いかけて作成した地図や、実際の配達の風景を撮影したものを掲載したことで、新聞と地域との関わりについて改めて考えさせるものとなっています。

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