広告賞カレンダー

読売広告大賞

テレビやインターネット、新聞など、広告を目にしない日はない昨今。こういった広告を対象としたたくさんの広告賞が、日々開催されています。
今回は、そのような広告賞の中から「読売広告大賞」をご紹介します。読売広告大賞の特長や注目度、主な受賞作品などについて説明しますので、どの広告賞に応募するのか参考にしてください。

概要

読売広告大賞は、1984年に創設された読売新聞主催の広告賞で、本広告賞は読売新聞の読者が選考委員として参加する点が大きな特徴です。
読売新聞に掲載された新聞広告を読者と選考委員が審査する「アドバタイザーの部」と、プロ・アマ問わず一般から募集した新聞広告作品を選考委員が審査する「クリエイターの部」に分かれます。
元々、本広告賞は読売新聞掲載の広告を表彰する目的で設立されましたが、一般読者の作成した新聞広告を表彰する「ユーモア広告大賞」と統合され、現在はこのような2部構成になりました。

対象者・応募資格

読売広告大賞は、「アドバタイザーの部」と「クリエイターの部」で対象者や応募資格が異なります。

アドバタイザーの部

応募資格は、読売新聞に新聞広告を掲載することです。
4営業日前までに応募する部門を読売担当者に連絡してエントリーし、J-MONITOR調査を受けている企業が対象となります。

クリエイターの部

プロ・アマ問わず誰でも応募可能です。

部門一覧

アドバタイザーの部

読売新聞のネットモニター6,000人と選考委員から新聞掲載時に審査を受け て受賞広告を選出します。
ネットモニターの審査基準は公開されていて、100 点満点で各指標の得点を合計し、モニターの回答を元に、読売広告大賞独自の算出方法で採点します。

クリエイターの部

読売広告大賞の協賛社が出題したテーマや課題に沿った作品を提出し、アドバタイザーの部と同じ選考委員の審査を受けて各賞が決定されます。

各賞の内容

読売広告大賞の各賞の内容を説明します。
なお、アドバタイザーの部においては、選定委員が選出した賞と読者選定の賞は、重複受賞可能です。

アドバタイザーの部

グランプリ(1点)、制作者賞(1点)

本賞と次の準グランプリに限っては、読売新聞読者の過半数が在籍するエリアに掲載されていることが受賞条件です。
読者の評価を元にして選考委員が選ぶ賞と、読者の評価をそのまま反映する賞があり、重複受賞も可能です。
【選定基準】
応募作品の中で最も優秀と認められた作品で、読売広告大賞の中では最高の賞として本広告の広告主に贈られます。
制作者賞は、本広告の制作者に贈られます。

準グランプリ(2点)、制作者賞(2点)

次は準グランプリの説明です。グランプリに準する2広告に贈られる賞で、掲載エリアや重複受賞については、グランプリに準じています。
【選定基準】
グランプリに準じて優秀と認められた広告の広告主に贈られます。 制作者賞は、本広告の制作者に贈られます。

部門賞(22点)

申込時にエントリーしていた「読者の生活シーン分類」別の11部門内で、それぞれ最優秀賞1点・優秀賞1点を贈ります。
読者選出の賞と重複で受賞できます。
【選定基準】
部門内で優秀だと選定委員が認めた広告に贈られます。

小枠広告賞(1点)

小枠広告賞は、小枠広告作品に贈られる賞で、読者選定の賞と重複受賞が可能です。
【選定基準】
選定委員が優秀だと認めた小枠広告に贈られます。

読者大賞(1点)

アドバタイザーの部で、読売新聞読者の過半通が在住するエリアに掲載されている広告の中から、読者モニターの評価が一番高い作品の広告主に贈られます。
【選定基準】
読売新聞読者の過半数が在住するエリアに掲載されていることが選定条件で、読者モニターの評価が最も高い作品での広告主に贈られます。

読者賞(3点)

読売新聞本社・支社の発行エリア単独で掲載された広告に対する賞です。
発行エリアは、大阪本社・西部本社・3支社の3エリアで、それぞれ1点ずつ選定され、その広告作品の広告主に贈られます。
【選定基準】
各地域読者に高い評価を得られた広告が選ばれます。

地域版読者賞(1点)

読売新聞の地域版(県版)に掲載された広告を対象に選定されます。
【選定基準】
読売新聞読者の過半数が、地域版の発行都道府県で読者の評価が一番高い広告が選ばれます。

クリエイターの部

【選定基準】
クリエイターの部は4賞が選定され、そのうち3賞には賞金が与えられます。
選定基準については4つの指標が公表されていますので、以下引用を参照してください。

  1. オリジナリティーがあり、アピールする力に優れている。
  2. および協賛社が提示した課題の趣旨を理解し、表現されている。
  3. 新聞媒体ならではの特性を生かしている。
  4. 公序良俗に反することなく、読者に不快感を与えないものである。

引用元:http://www.yomiuri.co.jp/adv/award/yaa/create/selection.html

グランプリ(1点)

【賞金】100万円

【その他特典】

  • 特典1 有償で次回の読売広告大賞「クリエイターの部」の広告にまつわる各種デザイン制作の権利を得られることです。
  • 特典2 受賞広告作品の、読売新聞夕刊全国版への1面全てを使った掲載です。

準グランプリ(2点)

【賞金】50万円

入賞(8点)

【賞金】20万円

直近の応募要項

読売広告大賞の「クリエイターの部」について、直近の応募要項をご紹介します。

締め切り

2017/3/13(金)17時(持参の場合)でした。
作品募集期間としては、2016/10/20(木)から約半年間ありました。

提出物、申し込み方法(郵送/データ)

  • まず、応募作品を提出する前に、応募要項のサイトより応募フォーマットを入力・送信が必要です。
  • 提出物は細かい設定がありますので、詳細は下記を参照願います。
  • 作品の提出は郵送か持参のみで、データでの提出はできません。

発表の時期と方法

2017年6月上旬全国版朝刊にて発表される予定です。

贈賞式

2017年6月中旬予定です。

選考委員

アドバタイザーの部、およびクリエイターの部の選考委員長は、ソフトバンクのCM「犬のお父さんシリーズ」などを手掛ける、クリエイティブディレクターの佐々木 宏氏が務めています。
一覧は下記のとおりです。

  • 佐々木 宏 クリエイティブディレクター
  • 谷山 雅計 クリエイティブディレクター・コピーライター
  • 箭内道彦 クリエイティブディレクター・東京藝術大学美術学部デザイン科准教授
  • 森本 千絵  コミュニケーション・アートディレクター
  • 秋元 康 作詞家
  • 瀧本 幹也 写真家
  • 福部 明浩 クリエイティブディレクター・コピーライター
  • 松田 陽三 読売新聞東京本社常務取締役広告担当

第32回読売広告大賞受賞作品

ここからは、第32回の受賞作品の中からピックアップして紹介していきます。

アドバタイザーの部・準グランプリ
株式会社光文社・株式会社マガジンハウス

「雑誌とは時代の景色だと思う」の言葉の下に、一見普通のビル街のような風景が描かれていますが、すべての建物の壁面がカラフルな雑誌の表紙となっている点が特徴的な作品です。

創業70周年を記念して作られたこの広告は、雑誌が担ってきた様々な文化を発信する役割を、この先の未来に向けてより一層、強い意志を持って継続していこうという想いが感じられます。

アドバタイザーの部・部門賞「食べる」優秀賞
東洋水産株式会社

1975年のマルちゃんの焼きそばの発売から40週年を記念して作られたこの広告は、まるで雑誌の目次のように、様々な焼きそばに関する情報(研究結果)が並べられています。

黄色と赤を基調として掲載されたコンテンツ紹介には、「1日に売れているマルちゃん焼きそばは高さ富士山3つ分」「1975年の出来事」「今まで売れた焼きそばで地球と月を一往復半」といった会話のきっかけとなりそうなウンチク的な知識の他、「THE鉄板メニュー」「寝坊した朝は早ワザで!焼きそば弁当の術」「おつまみに焼きそばが意外にイケる」といった調理法などがあります。

普段の食生活の中に世代を問わず溶け込んでいる焼きそばを、これからも楽しく味わって欲しいという心意気が感じられる作品となっています。

アドバタイザーの部・部門賞「暮らす」最優秀賞 株式会社明治

板チョコの背景を模したバインダーの上に、まるでカルテのようなレイアウトで、チョコレートの健康効果をアドバイスする「教えて!チョコせんせい!」がメインとなっています。

「血管とチョコレート」では、血流の改善に役立つと言われている、チョコレートに含まれるポリフェノールをわかりやすく解説しています。「腸とチョコレート」では、チョコレートに含まれる「カカオプロテイン」が、腸内環境の正常化に役立つことを優しく説明しています。

「疲れた時には甘いもの」ということで、おやつや休憩の時間に親しまれているチョコレートですが、あえてお菓子としてのおいしさを切り離し、真面目な切り口で紹介することで、その「案外スゴイ」効果や効能を知ることができる作品となっています。

アドバタイザーの部・部門賞「動く」最優秀賞
日産自動車株式会社

「”やっちゃえ”NISSAN」という、言葉だけではいささか乱暴な雰囲気のコピーを、1970年代の日本のロックの黎明期から21世紀にかけて独自の活躍を続ける矢沢永吉さんに言わせることで、日産自動車がこれからもチャレンジを続けていくことの「決意表明」のようにも感じさせる作品となっています。

クリエイターの部・グランプリ
タカラトミーによる課題「黒ひげ危機一発」(脇田紘之・Three&Co)

昭和の時代から、テレビのバラエティ番組のゲームコーナーで使われていたことで知られている「黒ひげ危機一発」が発売40周年を迎えたことを記念して作られた広告です。

ゲーム上では次々と剣が刺されていく樽の中に、黒ひげが愛する家族と離れて単身赴任している、ちょうど40歳頃、働き盛りの男性と重なる姿で描かれています。ベッドに横たわり、家族のことを想いながら次の仕事への英気を養う黒ひげの姿が、どこかユーモラスでありながらも、しみじみとした感傷を抱かせるような作品となっています。

クリエイターの部・準グランプリ
日本郵便による課題「年賀はがき」(濵田宮土梨)

「毎年、みんな、アホだった。」懐かしさと気恥ずかしさのこもったキャッチコピーの背景には、様々なメッセージが記されたはがきが集められています。少し茶色気味に変色した、年代を感じさせるはがきの裏側には、それぞれがそれぞれに宛てた言葉やイラストが、一見拙くはあるものの、じんわりと温かい感情を呼び起こしてくれる作品です。

クリエイターの部・準グランプリ
ショウワノートによる課題「ジャポニカ学習帳」(羽田一紀)

小学生の必須アイテムといっても過言ではない「ジャポニカ学習帳」が発売から45周年を迎えたことで作成された広告です。

まっさらな状態でこれからたくさんのことを学んだり体験していく子供を、ジャポニカ学習帳の表紙に見立てて描かれたこの作品は、どこまでも広がる大地や水平線のような輝かしい未来を感じさせるものとなっています。あえて活字を使わずに子供が書いた文字を使用することで、独自の雰囲気を醸し出しています。

クリエイターの部・入賞
江崎グリコによる課題「ビスコの商品広告」(田中圭一・株式会社ジェイアール東日本企画)

赤一色の背景に白抜き文字で記された「おこられないタイプのおかし。」という、「言われてみればそうかもしれない」と思わせるコピーによって、昭和の時代より親しまれている「おいしくてつよくなる」ビスコの、新たな方向性を指し示しているように感じさせる作品となっています。

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