広告賞カレンダー

毎日広告デザイン賞

毎日、テレビや新聞、インターネットで目にする広告。広告表現も様々な工夫が凝らされているものが多いですよね。広告を制作するクリエイターの方々が日々その表現を競い合う広告賞も多く開催されています。
今回は、それら広告賞のうち、「毎日広告デザイン賞」をご紹介します。毎日広告デザイン賞の特長や注目度など、知りたい情報を可能な限り全て集めて説明しますので、広告賞に応募する際の参考にしてください。

概要

毎日広告デザイン賞は、1931年より広く一般から新聞広告のデザインを募ったことから始まった広告賞です。現在も毎日新聞主催(経済産業省後援)で毎年開催されて2016年で84回を数えるまでになっています。
第26回からは広告主の参加用部門が新設され、現在では一般公募・広告主課題の部と広告主参加作品の部の2部門構成となりました。
本広告賞は、新聞社主催の広告賞の中でも一番古く、若いクリエイターがチャンスをつかむ場としても良く知られています。

対象者・応募資格

毎日広告デザイン賞は、概要で説明した通り「一般公募・広告主課題の部」と「広告主参加作品の部」に分かれ、それぞれ対象者・応募資格が異なりますので、分けて説明します。

一般公募・広告主課題の部

特に制限はありません。
ただし、応募者本人が広告制作に参画している場合、その広告主が出している課題へは応募できません。

広告主参加作品の部

対象年(例えば第84回なら2016/1/1~2016/12/31)に毎日新聞に掲載した広告を「作品」としてエントリー可能です。
広告の形態には特に制限はありません。

部門一覧

本項目では、毎日広告デザイン賞の部門一覧をご紹介します。

一般公募・広告主課題の部

決められた10部門ごとに広告主が示した課題の中から選んで、広告作品に仕上げて応募します。10部門は以下の通りです。

  • 食品 部門
  • 出版 部門
  • 化粧品・薬品・ファッション・生活用品 部門
  • 電機・精密電器・事務機・情報通信 部門
  • 自動車 部門
  • 旅行・運輸・流通・サービス 部門
  • 映画・興行・放送 部門
  • 金融・住宅・不動産 部門
  • エネルギー・産業 部門
  • 官公庁・団体・教育 部門

これらの部門ごと出される課題に基づいて制作・提出された作品を審査します。

広告主参加作品の部

毎日新聞に広告として掲載した新聞広告を、広告主が10部門(一般公募・広告主課題の部で紹介した10部門に同じ)のいずれかにエントリーし、その中から審査します。

各賞の内容

毎日広告デザイン賞にて選出される各賞の内容を説明します。

一般公募・広告主課題の部

一般公募・広告主課題の部の賞は、最高賞・優秀賞・奨励賞・学生賞の4賞です。
なお、入賞した作品は全て、毎日新聞紙面に掲載されます。その他毎日新聞社のホームページや入賞作品集などでも紹介されます。
各賞を順番に説明していきましょう。

最高賞(1点)

まずは、最も優秀な広告作品1点に与えられる最高賞について説明します。
【賞金】 100万円、経済産業大臣賞状・賞牌贈呈

優秀賞(3点)

最高賞の次に優秀だと認められる広告作品3点には優秀賞が贈られます。 賞金などの情報は下記の通りです。
【賞金】30万円、賞牌贈呈

奨励賞(3点)

奨励賞は3点に贈られます。賞金などの情報は下記の通りです。
【賞金】10万円、賞牌贈呈

学生賞(若干)

最後に、優秀な作品を制作した学生に与えられる学生賞(若干)を紹介します。
【賞金】10万円、賞牌贈呈

広告主参加作品の部

ここからは、広告主参加作品の部で与えられる賞について説明します。
広告主参加作品の部から選出される賞は、「最高賞・優秀賞・毎日新聞社特別賞・部門賞・準部門賞・企画賞」の6賞が授与されます。
入賞した作品は全て、毎日新聞紙面に掲載され、その他毎日新聞社のホームページや入賞作品集などでも紹介されます。

最高賞(1点)

最も優秀だと認められた作品1点に贈られます。
【賞金】100万円、毎日新聞社賞状・賞牌贈呈

優秀賞(3点)

優秀賞は、最高賞の次に優秀だと認められた作品3点に贈られます。
【賞金】30万円、賞牌贈呈

毎日新聞社特別賞(1点)

毎日新聞社が1点を推薦し、審査員の承認を得て選ばれます。
【賞金】30万円、賞牌贈呈

部門賞(10点)

各部門の中で最も優秀な作品1点ずつ、合計10点が選ばれます。
【賞金】10万円、賞牌贈呈

準部門賞(10点)

各部門の中で部門賞の次に優秀な作品1点ずつ、合計10点が選ばれます。
【賞金】5万円、賞牌贈呈

企画賞(若干)

企画賞は、特に新聞紙面の使い方に注目した賞です。マルチ・変型・小型・特殊など紙面の使い方が特に優れている作品が選ばれます。
【賞金】10万円、賞牌贈呈

直近の応募要項

毎日広告デザイン賞の「一般公募・広告主課題の部」について、直近の応募要項をご紹介します。

【締め切り】
2017/1/13(金)17時必着でした。(応募登録は2017/1/9(月・祝)まで)
持参の場合は2017/1/10(火)の13:30~17:00のみ受け付けていました。

【提出物、申し込み方法(郵送/データ)】
申し込みは、「毎日広告デザイン賞」の募集要項ページにある「応募票作成フォーム」に必要事項を書き込み、2017/1/9(月・祝)までに送信しなくてはなりません。
フォーム送信後、返信がありますので、募集要項記載のメールアドレスは迷惑メールとしてフィルタリングされないように設定しておきましょう。

【発表の時期と方法】
2017年4月上旬毎日新聞紙上にて発表されました。

【贈賞式】
2017年4月下旬予定です。

第84回毎日広告デザイン賞受賞作品

ここからは、第84回の受賞作品の中からピックアップして紹介していきます。

一般公募・広告主課題の部・最高賞 
YKK AP「企業広告」(藤田菜々子、奥祐一朗)

「窓がある。何かいる。」窓の向こう側には、未確認飛行物体のような「何か」、もしくは、名状しがたい帽子のような「何か」が映っています。
白一色の背景に、黒を基調とした物体をポツンと浮かべるように描くことで、日常と非日常の狭間のような不思議な空間を表現しているようにも感じられる作品です。
もしくは、窓の向こうには、希薄となりがちな人の営みがあることを伝えたかったのかもしれません。

一般公募・広告主課題の部・優秀賞 
講談社「100万回生きたねこ」(菊池佳奈、畑尾佐助、佐藤充)

「1回しか生きられないぼく。」その言葉とともに、一般的な青年男性のようにも見える人の顔が描かれています。30代から40代の働き盛りといったところでしょうか。
もうひとつ、「1回しか生きられないわたし。」の方には、不満を持ちながらもどことなく諦めているような、どうしたら良いのかわからない気持ちを抱えているような女性の顔が描かれています。
絵本の中のねこは100万回生きることができますが、普通の人間にはたった1回の人生が与えられているだけです。だからこそ、「日々の暮らしを大切にしましょう」というメッセージが隠されているようにも感じられます。

一般公募・広告主課題の部・優秀賞 キッコーマン「企業広告」(石川平)

ひっそりと添えられている「おいしい、思い出。」のコピーと、一見醤油のボトルのように錯覚してしまうような、割烹着姿の女性が描かれています。古き良き時代への郷愁と、未来につなげたい温かい心の両方を感じさせる作品となっています。

一般公募・広告主課題の部・優秀賞 サントリー「オランジーナ」(月原光夫)

フランスの国旗の本来は赤色の部分を、商品である「オランジーナ」をイメージしたようなオレンジ色に変えることで、「自由、平等、自然の恵み」を表現するとともに、オランジーナが「フランスで浸透している飲み物」ということをアピールしているようにも感じられる作品です。

一般公募・広告主課題の部・奨励賞 
YKK AP「企業広告」(市田啓幸、増田光宏、平田正和、服部伸崇、水澤覚之介)

窓を叩く雨、窓の外に広がるはずの景色はぼやけて滲んでしまって、まるで水の中にプカプカと漂っているかのようにも感じられます。どこか違う場所に流れていくのか、何事もなかったかのように元の世界に戻るのか、それとも底に沈んでしまうのか、様々なことを考えさせらる作品です。
何気ない日常の風景も、視点を変えることで新たなイメージを構築することや、自由な発想につながることが伝わってくるようです。

一般公募・広告主課題の部・奨励賞 
パナソニック「音波振動ハブラシ ドルツ EW-DE55」(山田紘也、水本隆朗)

朝起きて、鏡の前で歯を磨く少女。まだまだ目覚めるには早いのか、寝ぼけ眼(まなこ)のままです。これだけなら日常のよくある風景のひとつに過ぎないのですが、一点だけ非日常的なものがあります。そう、少女の腕が異世界の救世主のような筋肉質の腕となっているのです。簡単に大木を持ち上げたり、山を崩してしまうほどの力を持つようなたくましい腕に。
漫画的な表現のようにも感じられますが、その分親しみやすさもあるため、見た人の心に残る作品となっています。

一般公募・広告主課題の部・学生賞 
旭化成ホームズ「ヘーベルハウス ロングライフ住宅」(米谷咲月)

童話「3びきのこぶた」で登場する、こぶたの兄弟と狼がモチーフとなっています。「3びきのこぶた」では、兄弟がそれぞれ異なる家を建てていますが、この作品では、3びきとも同じ家に暮らしていて、その姿を狼が少し離れたところに佇んで見ています。
3びきで仲良さそうに暮らしているこぶたが羨ましいのか、それとも、「これでは食べることはできないな」と思っているのか、もしかしたら「自分も家が欲しい」という感情が芽生えてしまったのか、などということを考えさせる作品です。

一般公募・広告主課題の部・学生賞 天塩「赤穂の天塩」(中村直人)

山の上に雪が積もっているように見えますが、塩に覆われた緑の野菜(ブロッコリー)が描かれており、もうひとつは、やはり塩に覆われたカニが描かれています。 「今年も初塩が降りました。」この言葉からは、自然の恵みである塩を使うことで、食材の甘みや旨味や風味を引き出すことにつながることを表現しているかのようにも感じられる作品です。

広告主参加作品の部・最高賞 
いすゞ自動車株式会社・南極篇「極地も、職場。」(矢谷暁、中島祥文、林俊美、相賀翔太、工藤美樹)

最初は、真ん中に写る南極観測船「しらせ」の大きな姿に目が奪われますが、その横にひっそりと写るトラックと雪上車と隊員たちを同時に描くことで、企業の培ってきた技術や人が、南極観測に対して貢献していることを表現すると同時に、働くことや生き方について問いかけてくるような作品となっています。

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