広告賞カレンダー

フジサンケイグループ広告大賞

毎日、大量に一般の目に触れる広告。見ていると笑わされ、考えさせられ、時には感動する、という感情にうまく訴えかけた広告は、日々現場のクリエイターたちが努力して作り上げてきた作品です。すでに世の中に向けて発表した作品や、一般参加可能な作品などを表彰する広告賞も、数多く開催されています。
今回はそれら広告賞のうち、「フジサンケイグループ広告大賞」をご紹介します。フジサンケイグループ広告大賞の特徴や注目度など、必要な情報をできる限り集めてまとめました。

概要

フジサンケイグループ広告大賞は、フジテレビや関西テレビなど、フジサンケイグループの11社が主催の広告賞です。現在まで45回開催と歴史があります。
本広告賞は、広告の創造性・大衆性・総合性の3点をコンセプトとして優れた広告を評価する賞です。一般のクリエイターの作品の募集は行っておらず、全てフジサンケイグループの5媒体(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・デジタルメディア)で掲載・放送された広告を対象としています。

部門は全部で9部門です。3つ以上の媒体での広告を対象とし、「メディアミックス部門」、各媒体別に審査する「メディア部門」「クリエイティブ部門」「パブリック部門」、話題性の高い広告などを表彰する「特別部門」、各媒体をうまく活用して話題になったイベントを審査する「イベント部門」があります。フジサンケイグループ広告大賞グランプリは、「メディアミックス部門」の中から選ばれる点も本広告賞の特徴です。

対象者・応募資格

フジサンケイグループ広告大賞の対象者・応募資格について説明します。本広告賞は、「メディアミックス」「媒体別」の2カテゴリーより応募できます。「特別部門」「イベント部門」の2部門は本広告賞内部で審査し、応募はできません。

メディアミックス

まず、メディアミックスの対象者・応募資格について説明します。
フジサンケイグループ及び関西テレビの5媒体のうち、1媒体以上の出稿があり、残り2媒体以上(残りはフジサンケイグループ・関西テレビの媒体でなくても良い)に展開のあった広告が応募できます。

媒体別

次に、媒体別の対象者・応募資格について説明します。
テレビ・新聞・ラジオ・雑誌の4媒体別にそれぞれの媒体特性を活かした広告が応募できます。メディアミックスで出てきた「デジタルメディア」は、媒体別単体の広告としては応募できません。

部門一覧

本項目では、フジサンケイグループ広告大賞の部門をご紹介します。

メディアミックス部門

広告界や学識者の中から選ばれた専門審査委員会で審査される、本広告賞のなかでも一番力を入れている部門です。3媒体以上で広告を展開し、各媒体の特性を活かして広告の効果を最大限に引き出しているかどうかが評価の対象になります。

媒体別・メディア部門

媒体別では、フジサンケイグループ広告大賞のコンセプト「創造性・大衆性・総合性」ごとに部門が分かれていて、媒体別に応募すると自動的に「メディア・クリエイティブ・パブリック」の3部門で審査される仕組みになっています。3部門のうちメディア部門は、媒体特性を活かした広告を評価する部門です。広告主から選出された審査委員会での審査となります。

媒体別・クリエイティブ部門

クリエイティブ部門は、広告の創造性に関わる部分を評価する部門です。創造性豊か表現もこれまでにない新しさがあるかどうかが審査されます。審査員は、各媒体で活躍しているクリエイターです。

媒体別・パブリック部門

大衆性に当たるパブリック部門は、広告がいかに消費者に受け入れられているかが評価のポイントです。各媒体の公募で選ばれた一般の審査員が審査して優秀な作品を選出します。

各賞の内容

フジサンケイグループ広告大賞にて選出される各賞の内容を説明します。

メディアミックス部門

グランプリ(1点)

メディアミックス部門では、最も優秀な作品1点をグランプリとして選出します。
【賞金】200万円、賞牌贈呈

優秀賞(3点)

メディアミックス部門で、グランプリに次いで優秀と認められた3点の作品に贈られる賞です。賞金などは以下の通りです。
【賞金】100万円、賞牌贈呈

媒体別・メディア部門

最優秀賞(媒体別に1点ずつ計4点)

媒体別に、最も優秀な作品には最優秀賞が贈られます。4媒体で1点ずつ、計4点が選出されます。賞金などの情報は下記の通りです。
【賞金】100万円、賞牌贈呈

優秀賞(媒体別に2点ずつ計8点)

媒体別に、最優秀賞に次ぐと評価された作品に優秀賞が贈られます。4媒体で2点ずつ、計8点が選出されます。賞金などの情報は下記の通りです。
【賞金】50万円、賞牌贈呈

媒体別・クリエイティブ部門

優秀賞(媒体別に1点ずつ計4点)

媒体別のクリエイティブ部門で最も創造性が高いと評価された作品に贈られます。4媒体で1点ずつ、計4点が選出されます。賞金などの情報は下記の通りです。
【賞金】50万円、賞牌贈呈

媒体別・パブリック部門

優秀賞(媒体別に1点ずつ計4点)

媒体別のパブリック部門で最も創造性が高いと評価された作品に贈られます。4媒体で1点ずつ、計4点が選出されます。賞金などの情報は下記の通りです。
【賞金】50万円、賞牌贈呈

特別部門(若干)

フジサンケイグルーブで展開して話題になった広告や企業のキャンペーンが対象となります。応募はできず、フジサンケイグループの各媒体を代表する審査員の選出で決まる点が特徴です。
【賞金】20万円、賞牌贈呈

イベント部門

優秀賞(4点)

フジサンケイグルーブの媒体を活用したイベントによって、話題や流行になったイベントに対して優秀賞が4点選出されます。
【賞金】20万円、賞牌贈呈

審査委員

フジサンケイグループ広告大賞では、部門ごとに異なった審査委員会が設置され、それぞれの部門に精通した視点から審査が行われます。

グランプリが選出されるメイン部門ともいえる「メディアミックス部門」では、主に広告界に携わる人物や学識者の中から選ばれた人物からなる「専門審査委員会」が審査を行います。

他にもクリエイティブ部門では、日々メディアで活躍するクリエイターが、広告が消費者に支持されているかどうかを評価するパブリック部門では、公募によってえらばれた一般の方、東京地区100名、大阪地区100名の審査員が選考を行います。

審査委員一覧

メディアミックス部門

【広告主】

天羽 賢次 味の素株式会社 理事 広告部長
青谷 宣孝 株式会社NTTドコモ プロモーション部長
井上 一弘 キリンビール株式会社 マーケティング部 部部長
矢野 絹子 KDDI株式会社 コミュニケーション本部 宣伝部 部長
久保田 和昌 サントリービジネスエキスパート株式会社 常務取締役 宣伝・デザイン本部長 兼 宣伝部長
小出  誠 資生堂ジャパン株式会社 コミュニケーション統括部長
土橋 代幸 株式会社トヨタマーケティングジャパン 取締役
横溝 惠子 日産自動車株式会社 マーケティング本部 総合メディア・宣伝部 担当部長
今西 周 日本コカ・コーラ株式会社 マーケティング本部IMC コネクションプランニング&メディア 部長
藤井 豊明 ハウス食品グループ本社株式会社 取締役 コーポレートコミュニケーション本部長
細川 浩二 パナソニック株式会社 ブランドコミュニケーション本部 宣伝部 部長
村上 欣也 株式会社明治 マーケティング推進本部 宣伝部長
山口 秀明 森永製菓株式会社 マーケティング本部
小和田 みどり ライオン株式会社 宣伝部長
清水 淳 株式会社リクルートコミュニケーションズ 代表取締役社長 兼 マーケティング局局長

【各界】

秋元 康 作詞家
稲増 龍夫 法政大学教授
嶋村 和恵 早稲田大学教授
角田 誠 株式会社電通 クリエーティブ・ディレクション・センター
エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
宮崎 晋 株式会社博報堂 チーフ クリエイティブ オフィサー

メディア部門(活字)

金田 啓生 エースコック株式会社 マーケティング部 部長
原田 健 月桂冠株式会社 営業推進部 部長
早川 和宏 早稲田大学教授
北川 一也 株式会社コーセー 執行役員 宣伝部長
木村 昭延 株式会社講談社 販売局 宣伝企画部 部長
三上 武典 スカパーJSAT株式会社 放送事業本部 プラットフォーム宣伝部長
石田 憲昭 第一三共株式会社 常務執行役員 コーポレートコミュニケーション部長
櫻井  建 第一生命保険株式会社 グループ広報ユニット長兼広報部長
金子 好久 株式会社大和証券グループ本社 執行役員
山本 誠 大和ハウス工業株式会社 取締役常務執行役員
塚本 英邦 日本たばこ産業株式会社 パブリックリレーション部長
菊池 孝徳 株式会社講談社 販売局 宣伝企画部 部長
薬師 晃 東日本旅客鉃道株式会社 広報部長
村上 光男 株式会社ヤクルト本社 食品事業本部理事 広告部長

メディア部門(電波)

鈴木 歩 アサヒビール株式会社 マーケティング本部 宣伝部 部長
小林 総一 出光興産株式会社 広報CSR室長
笠原 幸一 株式会社オリエンタルランド 執行役員 マーケティング本部長
緑川 美津雄 株式会社崎陽軒 常務取締役
川口 尚宏 サッポロビール株式会社 営業本部 ブランド戦略部長
藤田 重人 株式会社セブン-イレブン・ジャパン 商品本部販売促進部総括マネジャー
若松 仁嗣 全国共済農業協同組合連合会 制度調査部 部長
生野 徹 東京ガス株式会社 東京ガスメディア室長
田口 みやま TOTO株式会社 販売統括本部 メディア推進部 部長
石橋功太郎 日清オイリオグループ株式会社 コーポレートコミュニケーション部長
石塚 康貴 久光エージェンシー株式会社 広告部 部長
上野 修 富士重工業株式会社 スバル国内営業本部 マーケティング推進部 部長 兼 スバルネクストストーリー推進室 担当部長
丸山 亨 三菱電機株式会社 宣伝部 次長
辻 清 株式会社ロッテ 広報・宣伝部 部長

クリエイティブ部門

稲増 龍夫 座長 法政大学教授
安 珠 写真家
犬童 一心 映画監督・CMディレクター
井上 由美子 脚本家
大友 啓史 映画監督
加納 典明 写真家
北村 明子 舞台プロデューサー
久住 昌之 漫画家/エッセイスト/装丁家
鴻上 尚史 劇作家/演出家
残間 里江子 プロデューサー
田中 里沙 編集者
谷山 雅計 コピーライター
中島 信也 CMディレクター
弘兼 憲史 漫画家
箭内 道彦 クリエイティブディレクター
山口 晃 画家
山田 美保子 放送作家・コラムニスト

第45回フジサンケイグループ広告大賞受賞作品

ここからは、第45回の受賞作品の中からピックアップして紹介していきます。

メディアミックス部門優秀賞 KDDI株式会社「au三太郎シリーズ」

日本の昔話の登場人物として馴染み深い「桃太郎」と「金太郎」と「浦島太郎」。「au」と「英雄」をかけて登場した3人が、まるで古くからの友人同士のような会話の中に、それぞれの物語のメタ発言を交えながら展開していくコマーシャル作品です。

コマーシャルに使用された楽曲は、カラオケで多くの人達に歌われるような大ヒット曲となりました。企業のイメージアップはもちろんのこと、出演したタレントが世間に浸透するためのきっかけとなったコマーシャルのひとつです。

メディアミックス部門優秀賞
パナソニック株式会社「ロボット掃除機RULO」スミまで掃除できる実力を徹底啓蒙!「ロボット掃除機は●から▲へ」RULOデビューキャンペーン

ロボット掃除機といえば丸型というイメージが強かったのですが、この商品の登場で、三角形のロボット掃除機が存在することはもちろん、三角形のロボット掃除機ならではの機能、特に部屋の隅から隅の部分の清掃に関してのクオリティの高さを印象づけた作品と言えるかもしれません。

数学的視点やおもてなしについての視点、そして建築工学に基づく視点といった異なる3つの視点からの商品紹介も、普及に向けてプラスアルファの説得力を持つことにつながりました。

メディア部門新聞最優秀賞
江崎グリコ株式会社・江崎グリコ・グリコ乳業合併広告 「ゴールではなく、スタートだ。」

大阪の道頓堀にそびえ立つことで親しまれているグリコのシンボルマークを、白一色の背景の中心にデザインすることで、見方によっては、日本の国旗のようにも感じられる作品となっています。

「ゴールではなく、スタートだ。」今にもゴールテープを切ろうとするかのようなポーズが印象的なグリコのトレードマークですが、あえてこのキャッチコピーを重ねることによって、大団円のようにも捉えられてしまう企業の合併が、実際にはまだまだ先の未来に希望をつなぐための新たな始まりであることを力強く表現しています。

メディア部門新聞優秀賞
学校法人・近畿大学 学園広報「マグロ大学って言うてるヤツ、誰や?」

空からの光が差し込む海の中で暮らしているマグロの顔のアップを前面に出すことで、あたかもマグロが語りかけているかのように感じさせる作品となっています。

世界中でマグロの美味しさが認識されたことによる、マグロの漁獲量減少への対策としての養殖を成功させた「近畿大学=マグロ大学」のイメージをきちんと認めつつも、「私たちは決してそれだけの大学ではありません」という強い意志を持ったメッセージを、世の中にアピールすることにつながりました。

メディア部門新聞優秀賞
大日本除虫菊株式会社・蚊対策用品「蚊とたたかう金鳥」

夏といえば蚊が活発に動き回る季節、蚊取り線香や殺虫剤などの金鳥のラインナップがとても重宝される時期とも言えます。異なる蚊の集団の画像を3種類使い、蚊に付けられた数字の順番につなげていくことで、それぞれ違うイメージを発見させる、遊び心溢れる手法となっています。

単なる商品広告に終わらずに、定番となりつつある商品の、より一層のアピールに成功した作品となっています。

メディア部門雑誌優秀賞
味の素株式会社・企業広告「おいしさ、見分けな菜。」

ナス、タマネギ、アスパラガス、カボチャ、長イモ、オクラといった6種類の野菜に対して、それぞれに添えられた紹介コピーは、人間の尺度で見るとどことなくコンプレックスや皮肉を感じさせ、「ん?」と思わず目を止めてしまう内容。新鮮な野菜の選び方が自然と頭に残ってしまうとともに、「個性の豊かな野菜に、もっともっと親しんでもらいたい」というメッセージが伝わってくる作品です。

ここで選ばれた野菜が「嫌いなもの」リストに入ってくる人もいるかもしれませんが、そうした人たちに対してのアピールに一役買っていると言えるでしょう。

クリエイティブ部門雑誌優秀賞
パナソニック株式会社・ジェットウォッシャードルツ「つまるところ、ドルツ。。。」

えのき茸やニラといった、歯の隙間に詰まりやすい野菜を、まっ白いノートのノド部分にホッチキスで打ち付けたデザインはまさに、思わずムズムズと、今すぐにでも歯を磨きたくなってしまうような、もどかしく歯がゆい感情を想起させます。

「つまるところ、ドルツ。。。」句点の連続は、言いにくさや歯切れの悪さを表しています。口語メールやSNSなどのプライベートな場でよく使われる、いわゆる若者言葉の一種です。 歯切れの悪さを感じさせるキャッチコピーで、歯の隙間の「つまるところ」と、「要するに、ドルツ」といった商品を選ぶポイントのダブルミーニング効果も、この商品を印象づけることに成功しています。

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