広告賞カレンダー

TCC広告賞

国内では、毎年たくさんの広告賞(コンテスト・コンペティション)が開催されています。その中でも今回は国内最大の広告賞、東京コピーライターズクラブ(TOKYO COPYWRITERS CLUB)主催の「TCC広告賞」についてご紹介いたします。

概要

東京コピーライターライターズクラブ(以下TCC)は東京を中心とした日本全国のコピーライターとCMプランナーの国内最大のグループです。
TCCは1958年に結成された歴史あるグループで、それまで日本ではまだ馴染みの少なかった、広告業界の文筆家・ライターを「コピーライター」という専門職として歴史を作りあげてきた団体です。
「TCC広告賞」とは、TCCが1962年から毎年行っている広告賞で、前年度に実際にTVや新聞WEBラジオ等で公共に発表された広告の中から最も優れた広告作品を決定する、広告業界の国内最大のコンペティションです。2016年には、一般部門・新人部門合わせて6,800点を超える応募がありました。

応募対象

毎年3月1日からその次年の2月末日までに実際に各種媒体によって発表された広告作品に限り応募できます。一般には発表されていない作品やTCC賞のためだけに制作された作品は応募できません。

部門一覧

「グラフィック広告」「CM広告」「WEB広告」と3種目があります。

一般部門

一般部門はTCC会員でもTCC会員でなくても、誰でも応募できる部門です。 業種によって分類があります。(酒たばこ・食品・流通・化粧品、等)

新人部門

新人部門はTCC会員以外だけが応募できる部門です。 こちらの部門にのみ、グラフィック・CM・WEBを3点から5点をセットにした「混合種目」があります。

賞の内容

一般部門

TCCグランプリ

一般部門の最高賞はTCCグランプリです。業種やグラフィック・CM・WEBといった媒体を問わず、その年度の最も優秀な広告作品に贈られる賞です。

TCC賞

同じく業種や媒体を問わずに、優秀である広告作品の上位10点に贈られる賞です。

審査委員長賞

審査委員長が特に優秀な作品を選んで贈られる賞です。

新人部門

TCC最高新人賞

TCCの非会員の制作者によって作られた、最も優秀な広告作品に贈られます。

TCC新人賞

新人賞は一定の水準をクリアした作品が選出されます。

受賞特典

受賞作品や優秀作は「コピー年間」に掲載されます。TCC授賞式、広告賞展示会にて上映展示されます。アド・ミュージアム東京内のライブラリーへ保存データベース化されます。新人賞を受賞するとTCC会員の資格が得られます。

応募期間

毎年2月初旬から2月末24時までの受付期間となっています。 

応募作品数

一般部門

何点でも応募可能です。

新人部門

1名につき3点から5点をワンセットにして応募してください。
※同じ作品を一般部門と新人部門の両方に応募することはできません。
※新人部門は1名2口の応募は無効となります。
※新人部門の混合種目でCMが入る場合、CMは2点までとなります。

提出物申し込み方法

一次審査はオンライン提出となります。(種目別に提出形式規定あり)
※注意:1次審査通過物から実物提出となります。

審査料

一般部門

会員

グラフィック 1点: 1,500円
CM 1点: 2,000円
WEB 1点: 2,000円

非会員

グラフィック 1点: 3,500円
CM 1点: 4,500円
WEB 1点: 4,500円

新人部門

1点: 12,000円

住所/URL

東京コピーライターズクラブ 事務局内 コピー年鑑審査委員会
電話:03-5774-5400(平日10:00~18:00)
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-15
URL:http://www.tcc.gr.jp

受賞者発表の時期と方法

受賞者には5月中旬に通知されます。

授賞式

毎年10月末に東京都内で授賞式が開催されます。 2016年の授賞式の様子はこちらから見ることができます。

2016年度TCC賞受賞作品

ここからは、2016年度の受賞作品の中からピックアップして紹介していきます。

TCC賞
日清食品ホールディングス・日清のどん兵衛「生まれかわったどん兵衛」
「生まれ変わってまた会おう…」「どん兵衛さーん!!」「生まれ変わったよ」

加山雄三が剣客の「どん兵衛」、佐藤健がその弟子として、昭和の古き良き時代の映画のように展開していく時代劇風のコマーシャル作品です。
多くの追手に追われて戦う2人、戦いの途中で弟子の剣が相手に折られてしまいます。そんな絶体絶命のピンチを師匠が盾となって守り、その結果として師匠は斬られてしまい、最期の時を迎えます。「生まれ変わってまた会おう…」その言葉の後、なんと師匠は「どん兵衛」となって生まれ変わります。その後は弟子によってお湯を注がれ、美味しく食べられてしまうのですが、師匠が発した「どんばれ」というエールをキーワードとして、続編への期待が高まる引きとなっています。

TCC賞
東海テレビ放送・自社キャンペーン~戦争を、考えつづける~
戦争を、考えつづける。「取材前」

グループホームのお年寄り、ネトウヨの若者、記者の祖母、在特会、サバイバルゲームをする人たち、シリアで戦争に参加した若者。 自社勤務の報道部の記者が、様々な価値観を持つ人達へ、戦争についての意見を尋ねます。そこに決まった答えが提示されることはなく、戦争について自分の頭で「考える」「考えつづける」ことを呼びかけている作品です。

TCC賞
ストライプインターナショナル(旧クロスカンパニー)
(中島みゆき「Nobody Is Right」より)
争う人は正しさを説く、正しさゆえの争いを説く「合唱」

宮崎あおいと300人の少女たちが、山の麓に広がる大地の上で、中島みゆきの「Nobody Is Right」を歌うコマーシャル作品です。宮崎あおいといえば、同じCMで2010年にもブルーハーツの「1001のバイオリン」を歌ったことで知られています。1970年代から21世紀に至るまで、それぞれの時代で数々の名曲を産み出してきた中島みゆきの楽曲が、このCMのおかげで新たに知る人が増えていくことと、争いの絶えない世の中に対するメッセージが、多くの人に届くことを感じさせてくれます。

TCC賞
大和ハウス工業 「元気がなかったのは、私のことだったんだよね?」
「ここで、一緒に」嘘

リリー・フランキーと深津絵里が夫婦を演じるコマーシャル作品のシリーズです。 激しい雨が降り注ぐ夜に、夫が「猫を拾ってきた」と一言告げたことで、新しい家族が増えることになりました。その頃の妻は仕事が上手く行かないことでどことなく元気がなかったのですが、猫とともに過ごすことで少しずつ元気を取り戻していきます。そんな時、猫は拾ってきた訳ではなく、実際には妻を元気づけようとしてペットショップで購入したことが、ふとした会話の中で判明してしまうのですが、最後に「ここで、一緒に」の言葉で締めることで、じんわりと温かい何かを残したまま、日常へと戻してくれる作品となっています。

TCC賞
長崎自動車「長崎バス」ポスター
「帰省のひとはすぐにわかる。なんでもない景色を、見る目がやさしい。」
「発車します。」

青空の下、まっすぐに続く道をバスが走っていきます。海に面したその通りからは、離れた島の姿もはっきり見えるほどの快晴です。住んでいる人からすればごく当たり前の風景かもしれませんが、帰省した人や外から来た人にとっては、その景色が新鮮なもの、特別なものとして映ることを伝えてくれる作品です。

TCC賞
キューピー「キューピーマヨネーズ」ポスター
「野菜の色を食べる。」

白い壁をくり抜いたような場所には清流が流れて、真ん中に置かれた赤いパプリカに静かに注がれているかのように感じられる作品です。「野菜の色を食べる。」このキャッチコピーは、色の付いた野菜に含まれる「ファイトケミカル」を、製品を通じて美味しく摂ることを提唱しています。「ファイトケミカル」は、ストレスによって体内に溜まりやすい活性酸素を除去する働きがあると言われている成分です。アンチエイジング効果も期待できることから注目されています。

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