よくある面接の質問と回答例

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転職する際に避けては通れないのが採用試験の面接です。面接では、終始緊張した状態で自分のこれまでの職務経験や今後のキャリアなどについて答えることになります。特にクリエイター職の面接の場合は、職種に関する専門的な内容まで聞かれるため、「的確な受け答えができるか不安……」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで、クリエイター職の面接時によくある質問とその回答例を紹介します。この記事を読んで、しっかりと面接の準備をしておきましょう。

よくある面接の質問と回答例

自己紹介編

まずは面接の冒頭で聞かれる質問から。実は面接官に好印象を与えるためには、序盤の自己紹介の時間が非常に大切です。ここでは主に聞かれる質問について、その質問をする面接官の意図と回答例について説明していきます。

Q.1 自己紹介をしてください。
この質問を通して、面接官は「(受験者が)自分のことを簡潔に相手に伝えられるか」を見ています。氏名や年齢、前職でのポジションなど、自己紹介の項目はたくさんありますが、すべてのことに答えすぎると時間が掛かってしまいますので、話す内容をコンパクトにして答えるようにしましょう。簡潔に1分程度にまとめて話すのが良いです。
回答例「私の名前は◯◯です。年齢は◯◯歳です。前職のポジションは◯◯で、仕事内容は◯◯でした。主な実績は◯◯です
Q.2 職務経歴を教えてください。
過去のキャリアはあなたが希望する職種に大いに関係があります。これまでの経験を職務経歴に沿って話していきましょう。この質問でも、簡潔に答えることを心掛けてください。
回答例「私は新卒で◯◯社に△△(職種:デザイナー、ディレクターなど)として入社しました。その後◯◯社に転職し、今に至ります
Q.3 あなたの弱みは何ですか?
これは「(受験者が)どの程度、自分を客観視できているか」を見るための質問です。弱みの無い人間などいません。自分の弱みについて誠実に話しましょう。ただし、弱みだけを話すことに終始してしまっては、マイナスに評価されてしまいます。あなたがその弱みをカバーするために取り組んでいること、心がけていることなどをあわせて説明しましょう。
回答例「私の弱みは◯◯です。ですが、この弱みをカバーするために~を心がけています

転職理由編

転職理由については、「受験者がなぜ転職を決意したのか」「自社に入社してもまた離職しないか」「転職以外にも選択肢はなかったのか」などを知るために質問しています。どうしてもネガティブな回答になりがちなこの質問に、どのように答えれば良いのでしょうか?

Q.4 転職理由を教えてください。
「前職(現職)の人間関係が嫌だから」といった、後ろ向きな理由での転職ではないかどうかを知るために質問しています。また、理由を聞いた後で「それは本当の転職理由ですか?」と確認される場合もあります。明確かつ、「自分のキャリアアップのため」「新しい職種にチャレンジしたいため」といった前向きな理由を述べましょう。
回答例「私は前職でコピーライターとして◯◯賞を受賞しました。この経験を、ITの分野でも生かしたいと思い、御社を志望いたしました
Q.5 残業は大丈夫ですか?
ここは正直に、自分の思っていることを伝えましょう。本音を伝えておかないと、入社後にミスマッチを起こしてしまいます。
回答例「残業や休日出勤は可能です。ただ、子供がまだ小さく、休日はなるべく家族と過ごしたいと考えております。事前に業務の調整などをさせていただけますと幸いです
Q.6 希望の年収はいくらですか?
こちらもQ.5同様、素直に希望額を伝えましょう。ただし、自分の市場価値に見合う条件を提示する必要があります。自分の市場価値を知りたい場合は、アドバイザーに相談してみましょう。
回答例「現在の年収は◯◯万円です。希望年収につきましては、基本的に御社規定に従うつもりではございますが、現在年収と同等以上を希望させていただければと思います

ビジョン編

ここでは、「入社後何をやりたいのか」「将来どんな人材になりたいのか」など、入社後のビジョンに関する質問を見ていきます。仕事に対するモチベーションを計る質問なので、事前にしっかりと回答を用意しておくことをオススメします。

Q.7 入社後に何をやりたいですか?
これは一見、入社後に担当する仕事について聞いているように思えますが、実はもっと長いスパンであなたがどのように活躍していきたいのかを見ています。「自社で働く上での中・長期的なビジョン」「マネジャー職や管理職へのキャリアアップ意欲」など。クリエイターの場合は「一生現場」主義思考の人も多いですが、会社としては、将来的にマネジャーなどのリーダー職に就いてくれる人材を探しているケースもあります。自分が将来管理職になりたいのか、それとも“職人”として己の技術を磨き続けるのか。しっかりと考えた上で面接に臨むようにしましょう。
回答例「私はデザイナーとして、現場を6年経験しています。将来的にはマネジャーとしてチームを率いていきたいと考えております
Q.8 将来どうなりたいですか?
これもQ.7に通じるところがありますが、「管理職・リーダー」になりたいのか「現場主義」でいくのかを自分の中で整理する必要があるでしょう。現場主義でいく場合は、チームへの貢献意識を盛り込むと良いでしょう。
回答例「私はプログラマーとしてアプリの開発に携わってきました。御社は◯カ月に1回のペースでアプリをリリースされていますが、私もその開発スピードについていけるよう、早く実力を身に付け、御社に貢献して参ります
Q.9 キャリアプランはありますか?
受験者にキャリアプランがないと、面接官は「嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうのではないか?」と思ってしまいます。漠然としたものではなく、地に足のついた実現可能性の高いものを考えましょう。
また応募先企業でそのキャリアを実現できるかどうかも、あらかじめ調べておく必要があります。たとえしっかりとしたキャリアプランだったとしても、その会社で実現できないと面接官が判断すれば、不採用となってしまいます。
回答例「10年後、プロジェクトマネジャーとして大規模案件を任せられるようになりたいです。入社後はSEとして経験を積み、自分の専門性を磨いていきます。同時に、いかにメンバーの生産性を上げられるかといった、マネジャー目線を意識しながら働いていきたいです

職種別編 ~Webデザイナー~

ここでは、Webデザイナー職を受験する人が聞かれるであろう質問を取り上げます。専門性の高い職種なので、仕事に直接関係のある質問が多く問われます。きちんと答えられるように前もって準備しておきましょう。

Q.10 Webデザイナーになろうと思った理由は?
一般的に総合職で採用になった場合、営業やシステムエンジニアとして配属されることはありますが、Webデザイナーに配属になることはほとんどありません(例外もあります)。Webデザイナーは自ら志望してなる職種のため、この職種になりたいと思っている人は強い動機があるはずと見られます。Webデザイナーになることを決意したエピソードなどを整理し、その思いを面接官にぶつけてください。
回答例「前職ではWebサイトのリニューアルを提案する営業職として、お客様の課題を解決してきました。その中で、Webデザイナーの制作物に魅せられ、自分もデザインの業務を行ってみたいと考えるようになりました。独学で学んだIllustratorやPhotoshopのスキルのほか、営業で培ったマーケティングスキルやコミュニケーション能力を生かして参ります
Q.11 Webデザイナーとしてどんな強みを持っていますか?
何を強みとして、どのように会社に貢献したいと考えているのか」を確認する質問です。ポイントは、企業が求めるスキルと自身の強みの“接点”を伝えること。いくらデザイン力があり、技術に強みを持っていても、企業側が求めるスキルと異なっていては意味がありません。例えば企業がさらに事業を拡大する上で求めているスキルを想像し、それに貢献できるかどうかなどをアピールすることが大切です。
回答例「前職では、広告代理店様を通じて企業のカタログ・パンフレット制作を担当しました。DTPのデザイン・版組、企画提案など、幅広い業務を得意としています。このスキルを業務拡大中の御社で生かしていきます
Q.12 なぜ当社に応募したのですか?
数ある会社の中で、なぜその会社を選んだのかを問われています。応募先企業独自の魅力と、自分が考えているキャリアプランを照らし合わせ、マッチしているかどうか説明できるようにしておきましょう。「なぜ、その企業に魅力を感じたのか」も説明できると良いです。
回答例「御社は制作会社としてクライアントと直接やりとりを行う機会も多く、クライアントとの打ち合わせもより綿密にできるのではと考えております。クライアントの喜ぶ姿がより身近に感じられると思い、応募しました

職種別編 ~Webディレクター~

ここでは、Webディレクターが聞かれるであろう質問を取り上げます。Webディレクターになりたいという意欲が問われるため、きちんと答えられるように準備しましょう。Webディレクターの面接では、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力、客観的な自己分析能力などが問われることが多いです。

Q.13 Webディレクターになろうと思った理由は?
Webディレクターという仕事に対するモチベーションを計るための質問です。単に「Webディレクターになりたい」ではなく、なぜWebディレクターなのかを論理的に説明できるようにしましょう。
回答例「前職で経験したWeb制作アシスタントの仕事を通じ、Webディレクターという仕事に興味を持ちました。特に御社の手がけたWebサイトの持つデザインや、見る人を楽しませるさまざまな仕掛けは斬新だと感じています
Q.14 Webディレクターとして心がけていることは何ですか?
Webディレクターは、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力などが求められます。コミュニケーションを取る上でどのようなことに気を付けているのか。リーダーシップを発揮するために心がけていることは何なのか。これらを理路整然と説明できるようにしましょう。
回答例「Webディレクターは『伝える努力』が最も大事な職種です。施策に関わるエンジニアやデザイナーに、『現状のサービスの分析』『分析の根拠となるKPIなどの指標数字』などを逐次共有するようにしています
Q.15 マネジメント経験はありますか?
Webディレクターは、プロジェクトメンバーのマネジメントを行うことが多いです。マネジメント経験があれば、面接でも高評価です。今までの経験を存分にアピールしましょう。
回答例「前職では、プレイングマネジャーを8年間行っておりました。8名という小さな組織でしたが、メンバーとのコミュニケーションを大切にしながらマネジメントを行ってきました

職種別編 ~プログラマー~

プログラマーが聞かれるであろう質問を取り上げます。プログラマーは論理的思考力が求められるため、面接官は論理的思考力を、質問を通じて探ってきます。しっかりと準備して面接に臨みましょう。

Q.16 プログラマーになろうと思った理由は?
論理的に回答することができれば、選考に有利に働くことでしょう。
回答例「前職では経理職として、業務中はVBAを使用していました。その中で、よりプログラミングを経験してみたいと感じ、プログラマー職を志望しました
Q.17 プログラマーとしてスキルアップのために行っていることはありますか?
この質問は、プログラマーとしての向学心がどの程度あるのか聞かれています。「プログラマーの勉強を常に行っていきたい」という気持ちは誰でも持っていますが、それを実際に継続させていくことができる人は多くはありません。つまり、この設問に的確に答えることができれば、向学心を存分にアピールできるということです。
回答例「私は業務外でプログラマー向けの勉強会に参加しています。勉強会では、自分の知っている言語の勉強方法について意見交換ができるため、自分が知らない言語をマスターしている人から良い刺激を受けます
Q.18 あなたにとっての”良いシステム”の定義を教えてください。
ここでは、システムに対するあなたの考え方・理解度が聞かれます。あなたが今までプログラマーとして働いてきた経験がここで試されるのです。しっかりと自分の考えを伝えるためにも、事前にまとめておきましょう。
回答例「私は利用者の要望をそのまま実現しただけでは、良いシステムだと思っておりません。何年先まで手直し無しで運用できるものが、良いシステムだと考えております

その他:特殊な質問

面接では時折、答えにくい質問をされることがあります。受験者が、用意してきた回答をただ丸暗記していないかどうかをチェックするためです。臨機応変に回答することが求められます。

Q.19 ほかにも応募した会社はありますか?
他社の選考の経過についての質問です。気を付けなくてはならないことは、他社の社名を一切話さないこと。ほかの会社の名前を出してしまうと、「口が軽い」「コンプライアンスについての意識が低い」などと捉えられてしまいます。
回答例「何社か検討しています
Q.20 あなたにとって「仕事」とは何ですか?
あなたの仕事観を見ています。日頃、働くということをどれほど真剣に考えているのかが見られます。どうしても思いつかない場合は、今の自分の仕事をしている中で「やりがい」を感じたことを話してみてはいかがでしょうか?仕事のやりがいを話すことで、自分が話しやすい方向に話を持っていくことができます。
回答例「私にとって仕事とは『勉強』です。私は将来、部下から頼られるマネジャーになりたいと思っております。部下へのアドバイスをする際には、自分が日々の仕事で得た知見が役立つことでしょう。将来出会うさまざまな部下との共感・導きにつながるよう、目の前の仕事に真剣に取り組みます
Q.21 転職回数が多いですね。すぐに辞めてしまうのではないですか?
転職回数の多い人に投げかけられる質問です。退職理由に一貫性が無かったり、短期間で辞めていたりするなど、職務経歴上に不安要素があると、面接官は採用を躊躇してしまう可能性があります。面接官の主張を認めつつも、それをカバーする説得力のある説明をしましょう。
回答例「確かに転職回数が多いですが、1社目ではデザイナー業務を、2社目と3社目ではWebディレクター業務を経験しています。デザイナー経験とWebディレクター経験という2職種を経験した知見を生かし、御社に貢献して参ります

まとめ

以上、クリエイターの面接で聞かれる質問の意図と回答についてまとめました。なかには臨機応変に答えなければならない質問もあり、戸惑ってしまうかもしれません。ポイントは普段仕事をしている上で考えていることを素直に話すこと。何を聞かれても良いように、日頃から自分の仕事に対する考え方をまとめ、キャリアの棚卸しを行うなどして準備万端な状態で面接に臨みましょう。